
PTA役員はやるべきだが、都合の良い保護者にはならない
PTA役員はやるべきかどうかで言えば、『やるべき』です。しかし、都合の良い保護者になってはいけません。

PTA役員って聞くだけだとハードルが高く感じちゃうよね

不安でも経験してみると得るものはあるよね!
初めての子供の幼稚園入園は子供にとっても始めての社会性を学ぶ場ですが、親にとっても親として経験する始めての学校生活です。
親としては子供が先生から特別に良く扱われたら嬉しいものです。我が子をしっかり先生に見てもらうためにPTA活動にも積極的に参加している人も少なくありません。
特に専業主婦のお母さんは子供にかける時間を持てることからPTA活動に誘われることも多くなります。
しかし、無理に期待に応えようとして頑張ったのに自分の子供があまり評価を受けれないと悩むことはありませんか?
自分にとっては特別な初めての子供の学校生活でも、幼稚園や先生にとっては毎年入園、卒園が繰り返される大多数の園児の1人なのです。
子供の有益のためにPTA活動に積極的に頑張っているなら無駄になります。やめましょう。
他人の期待に無理に応える必要はありません。都合の良い保護者になってはいけません。
PTA役員をやるべき理由
なぜボランティア活動でもあるPTA役員をやるべきなのかその理由をまとめました。
PTA役員はやるべきかやらないべきか
まず、皆さんPTA役員はやるべきなのかやらないべきなのかで悩むのではないでしょうか?

PTA役員って積極的な人が多そうだよね

個性も自分の意見もしっかり持っていてその中に入るのはちょっと不安かも
子供の初めての学校でもあり、親として初めて関わる学校を選ぶことにいろんな情報を集め真剣に考えて選ぶお母さんは多いと思います。
4月、ドキドキしているのは子供だけではありません。子供のクラスのママたちは良い人だろうか、合う人だろうか、ママ友の知り合いはできるだろうか。
初めて幼稚園児の親になるのです。気持ちは新入生と同じです。
幼稚園にもいろいろな特色があります。専業主婦の多い幼稚園、共働きの多い幼稚園など親の生活状況も様々です。
初めに親としての幼稚園の仕事が与えられるのがPTA役員です。
PTA役員はやるべきなのでしょうか。やらないべきなのでしょうか。
結論はやるべきです。
なぜPTA役員をやるべきなのか
なぜPTA役員をやるべきなのでしょうか。
良くPTA役員はボランティアだから損をする。親同士のトラブルにも繋がるという話は聞こえてきませんか?

ドラマの見過ぎかもしれないけど結構トラブルイメージはあるよ

ボランティアっていうのは分かっているけどPTAに何も協力していない人と比べると損してる気分になるかも
それは間違いではありません。PTAはボランティア活動です。無給で幼稚園行事の手伝い、PTA主催でイベントを開催、時には寝る間を惜しんでの制作物、クラスの取りまとめなど役員にならない親の面倒まで見ることになります。
同じ幼稚園に子供を通わせているという共通点しかない親同士の集まりです。合う人もいますが合わない人もいます。個性が強く輪を乱す人もいます。自分とトラブルにならない人がいないとは限りません。
しかし、PTA役員をすることで縦の繋がりも横の繋がりも増えていきます。中にはベテランの保護者の方もいます。ベテラン保護者の持つ経験はお金を払ってでも欲しい情報です。PTA役員を頑張ることで、子供が成長しなければ分からない経験を早めに教えてもらえることはとても価値のあることなのです。
特にPTA役員を長年している保護者は面倒見が良い人も多いです。自分から質問すれば必ず答えてくれますし、欲しい情報を教えてくれます。付き合い方次第です。
また、幼稚園がどのような行事を目指しているのか近くで感じることができます。離れた場所では見えない先生の想いや考えも知ることができます。
PTA役員は幼稚園からの子供の評価を求めるならマイナスですが、子育ての経験を聞いたり幼稚園の内情を中から見て自分の判断材料にするにはとても役立ちます。
PTA役員をやる上で心に留めておくべきこと
PTA役員をやる上で心に留めておくことがいくつかあるのでご紹介します。
ボランティア精神を過度に持たない
PTA役員をする人はどちらかと言えば責任感が強い人が多いです。
必要以上に頑張り過ぎて、ボランティア精神を過度に持ってはいけません。
子供をお願いしてる親でもありますが、子供を無料で見てもらっているわけではありません。子供を指導してもらう権利があるのです。
自分が嫌われたら子供が嫌われるかなと不安に思い、過度に幼稚園のために働き過ぎてる人はいないでしょうか。
嫌われない努力をするのではなく、子供が理不尽に不当な扱いを受けているのなら堂々と戦える親になりましょう。
根本を間違えてはいけません。PTAの役員だろうが役員でなかろうが平等なのです。逆に言えば、PTA役員の子供だからと言ってエコ贔屓されることはないのです。そんな期待をしてはいけません。
頑張っている自分と評価されない子供のギャップに悩むことになります。
何度も書きますが、PTA役員はボランティア活動です。自分の大切な時間を使って苦労をしても、幼稚園のために頑張る気持ちと見返りを求めない気持ちが平等に保たれなくてはいけません。
このくらいまでなら幼稚園に協力できますという自分の強い意志と考えを持ちましょう。
幼稚園はただの楽しい時間
子供にとって幼稚園はただ楽しい時間です。
自分の幼稚園生活を思い出してみてください。保育園でも児童センターでも良いです。小学校前のあの時間に通ったあの場所での思い出はどんな思い出ですか。
- あの子とあの子は覚えている
- おやつはチョコレートだった
- お昼寝はしたようなしなかったような曖昧な記憶
- トランポリンで遊んだ
- 先生は怖かった
思い出してみるといろいろな思い出が出てくると思いますが、その時大人から期待されていた友達は覚えていますか?
お遊戯会でいつも主役だったあの子は今もトップスターですか?
幼稚園は人生でただの楽しい時間です。幼稚園の特色によっては勉強を頑張る幼稚園、体操を頑張る幼稚園といろいろアピールポイントはありますが、子供にとっては初めての集団生活で初めてのお友達が出来て、楽しく遊び、楽しくお昼ご飯を食べ、楽しく学ぶ時間です。
子供が活躍できるように親が願いサポートの一環としてPTA役員をして幼稚園の期待に応えても、子供の人生の中では活躍なんてしなくても十分キラキラした思い出として残ります。
子供の優劣も見え初め、子供が周りより優れている場面を見るとすごく嬉しいです。自分が褒められているような気になります。
もっと子供が良く見えるように親として何かできることはないかと模索したくなりますが、他人からの評価など無意味です。
子供が楽しく幼稚園生活を送れるように行事の準備を手伝い、PTAで楽しい行事を考え、幼稚園の清掃にも協力をする。幼稚園の中の社会全体のために奉仕しているだけなのです。
子供のキラキラした思い出を陰ながら応援するその他大勢の保護者の1人になりましょう。
専業主婦もキャリアウーマンも父親も母親も関係ない同じ保護者です
同じ幼稚園の保護者にはいろいろな人がいます。
専業主婦もキャリアウーマンも父親も母親も関係ない同じ保護者です。
仕事が忙しいから幼稚園のために何もできないと考えるのは間違いです。できることを見つけましょう。
専業主婦だからといって大切な時間を無駄に幼稚園のために使うこともやめましょう。
特に専業主婦の場合働いていないのだから時間があると思われますが、それは大切な自分の時間であって誰かのために無償で使わなくてはならない時間ではないのです。
仕事をしている人が忙しいのは他の人には関係ありません。
私はどちらの立場も経験しましたが、自分より忙しい人は他にいます。それでもPTA役員をやっている人もいます。
お父さん、お母さんどちらの立場でもPTA役員になる人はいます。
外の世界、外の社会での立場も関係性も幼稚園には持ち込んではいけません。立場はただ同じ幼稚園に子供を通わせている親です。
PTA役員は楽しく有意義な時間です
子供時代は自分が主役となり幼稚園生活を送りました。それもその時代の親たちがサポートしてくれたからです。
せっかく親になることができたのです。今度は親として幼稚園生活を楽しみましょう。幼稚園生活を楽しむためにはいろいろな知り合いが必要です。いろいろな情報が必要です。それをスムーズに得ることができるのがPTA役員です。
しかし、他人に期待をしてはいけません。自分が思うより他人は人のことを都合の良い人としか考えていないのも事実です。
それは先生と呼ばれる人たちも例外ではありません。先生という聖人君子である前に1人の人間です。
ボランティア精神に感謝してくれる人もいれば、都合が良い人と考える人もいます。
幼稚園も学校という聖域ですが、1つの会社、団体でもあります。私立幼稚園ならば運営をしなくてはいけません。新入生になる前は必死な勧誘があっても、入園してしまえば保護者も子供もお客様ではなく内部の人と考える幼稚園もないわけではありません。
大切なのは自分がどこまで幼稚園のためにしたいのかです。
無理に幼稚園の期待や他の保護者の人の期待に応えないように自分の考え、意志をしっかり持ちましょう。
余計なことは考えず、ただ親として子供の幼稚園生活を一生懸命楽しむだけです。